家の健康を守るためには
定期的な塗装メンテナンスが必要です。
外壁塗装と聞くと、外観を変えるだけの工事と思われる方もいるかもしれませんが、
外壁塗装は、見た目を一新するだけではありません。
外壁や屋根の機能を改善し、快適な住空間を維持する
という住まいにとって大切なメンテナンス工事でもあります。
外壁塗装の5つの役割
1
建物の保護
日光の紫外線や風雨による腐食から建物を守り、老朽化を防ぎ、長期間保護します。
2
建物の美観向上
お好みの色や質感の塗料を塗ることで、建物の見た目がさらに美しくなります。
3
遮熱効果・断熱効果
夏場には温度の上昇を抑え、冬場には暖房効果を高めるなど、快適な内部環境を作る手助けとなります。
4
防藻効果
緑色の藻の発生を防ぎます。
5
防カビ効果
見た目も悪い黒カビの発生を防ぎます。
点検と塗り替えの時期
外壁塗装の点検や塗り替えの時期は、
どのようなタイミングで行えば良いのかわからない方もいると思います。
一般的には、築10年が塗装の目安とされています。
ただし10年が経過していない場合でも、
すでに塗装が必要な外壁の劣化症状が出ているような場合、早急にメンテナンスが必要です。
また点検に関しては、気になる症状が出たタイミングで早めに済ませて確認する事をおすすめします。
代表的な症状
塗装面の色あせ・変色
外壁の劣化において初期段階で起こるのが色あせや変色で、色合いが施工時と変わってきたら、外壁の劣化が始まっているサインといえます。
築3年ほどで現れ始めることが多いです。
変色は外壁が紫外線にさらされることで、塗膜を守る樹脂が劣化し始めて発生します。
塗膜が弱くなると内側の塗料の状態も変化していくため、塗装の劣化につながります。
チョーキング
チョーキングは壁の表面にチョークのような粉が付着する現象で、築6年ほどで現れ始めることが多いです。手のひらで壁をなでてみて、白い粉が手に付いたらチョーキングが起こっていると考えてください。
この白い粉は塗膜が劣化して、塗膜表面が粉状になることで発生します。防水機能も失われてしまうため、その後の劣化を避けるためにもチョーキング現象が起こっていたら塗り替えを検討したほうが良いです。
カビやさび、コケの発生
チョーキング現象が起こり防水効果がなくなることで、コケやカビ、サビが発生しやすくなります。
コケが生えることで、カビを発生させる原因にもなり、湿気を含んだ影響で腐食の原因にもなってしまいます。カビの中には人体に悪影響を及ぼすものもあるため注意しましょう。
サビは経年劣化やひび割れで鉄部が水の影響を受けた際に生じます。
塗料のひび割れ(クラック)
築7年ほどになるとひび割れが起こり始めます。
経年劣化や耐久性が失われたことで、今までの状態を保つことができなくなり発生します。
また地震などの揺れや振動によってもひび割れは発生しやすいです。
0.3㎜以下の髪の毛の細さ程度のひび割れはヘアークラックと呼ばれ、塗膜の経年劣化の可能性が高いですが、0.3㎜以上のひび割れは建物の構造部分に起きている可能性もあるため気を付けましょう。
特に横方向のクラックは雨が入りやすく、雨漏りを発生させる可能性があるため注意してください。
塗料の剥がれ
築10年ほど経過するとひび割れから範囲が広がり、塗料が浮いたり剥がれたりし始めます。塗膜が破壊されて天候の影響を受けやすくなり、塗膜が弱まった部分から徐々に剥がれていきます。
広範囲にわたって塗装が剥がれてしまうと、下地にもダメージを与えてしまいます。
そうすると急速に建材の劣化が進んでしまうので、塗装が剥がれてしまう前に塗り替えをしたほうが良いです。